公園坂コラム

2026.8.3 【おしっこでお悩みの男性の方、必見!(その3)】

当院で導入している『WAVE治療』は2022年に本邦で保険収載された前立腺肥大症に対する新しい低侵襲治療です。本治療は103℃の水蒸気をデバイス先端のニードルを介して前立腺に注入します。この水蒸気の熱エネルギーによって前立腺組織が挫滅し、時間の経過とともに前立腺が吸収・縮小することで最終的に前立腺内の尿道を広げ、排尿状態が改善します。水蒸気による熱は前立腺内に留まり、前立腺外への影響は少ないと考えられています。手術時間はたったの5-10分程度と非常に短いです。

『WAVE治療』は術式がシンプルであるため、切除や核出する術式の従来の前立腺手術と比較して、患者さんへの身体的負担を大幅に軽減できると言われています。さらに出血量が非常に少なく、合併症リスクも低いことが特徴です。

当院では新しい低侵襲手術である『WAVE治療』日帰り手術で行っています。
おしっこでお悩みの男性の方、ご相談をお待ちしております。

【手術時】

 【術後】

<手術手順>

  デリバリーデバイスを尿道に挿入します。
  前立腺に水蒸気を注入します。
  1~3カ月かけてゆっくり前立腺組織が吸収され、尿道が拡張します。


2026.7.10 【おしっこでお悩みの男性の方、必見!(その2)】

おしっこでお悩みの男性の方、あるいは前立腺肥大症とすでに診断されて内服薬による治療を行っている方にも知っておいてほしいことがあります。

前立腺は加齢とともに大きくなり、おしっこの状態を悪くします。前立腺肥大症と診断され処方される薬の多くは、前立腺肥大に伴い狭くなった尿道を広げる作用をして頻尿や残尿感などの症状を緩和させます。しかし、これらの薬を飲んでいても前立腺は加齢とともにさらに肥大していきます。肥大が進行すると尿道はさらに狭くなるので薬の効果は徐々に限定的となることがあります。

「薬を飲み始めた頃はおしっこの状態が良かったけれど、最近は効き目が無くなってきた」と感じる方もおられるのではないでしょうか?

内服薬では効果が不十分であると感じている方や、副作用などにより薬を飲むことができない方を含め、前立腺肥大症でお悩みの全ての方に対して、当院では身体に負担の少なく日帰りで行うことのできる『WAVE治療』をご提案しています。

次回は『WAVE治療』についてのお話をいたします。



2026.7.1 【おしっこでお悩みの男性の方、必見!(その1)】

  • 『日中や夜間のトイレの回数が多くで困っている』
  • 『トイレでおしっこをしたばかりなのにまだ残っている感じがする』
  • 『おしっこを出し切るまで時間がかかるようになった』
  • 『おなかに力を入れておしっこをしている』
  • 『突然おしっこをしたくなることがある』
  • 『トイレまで間に合わないことがある』
  • 『おしっこの不安があり長時間の電車やバスに乗れない』

これらのお悩みをお持ちではありませんか?その原因は「前立腺肥大症」かもしれません。

①前立腺とは?

前立腺は男性のみに存在する臓器で、精子を保護する前立腺液を分泌します。また射精時に収縮することによって射精の補助をします。

②前立腺肥大症とは?

膀胱に溜まった尿は尿道を通って排出されます。膀胱の出口部に前立腺があり、前立腺内部を尿道が貫いています。おおよそ40歳頃より加齢に伴い前立腺が肥大しますが、肥大に伴い前立腺内の尿道が狭くなります。つまり、膀胱の出口が狭くなることで『おしっこが近い』『おしっこの勢いが弱い』『トイレに行ったばかりなのに、おしっこが残っている感覚がある』などの症状が出現します。これらの症状が日常生活に影響する場合には治療対象となります。

※前立腺肥大症とは名称の通り前立腺が肥大している状態です。前立腺肥大症と診断された場合は前立腺がんの検査も併せておすすめします。



2026.6.1 【コラム開始しました】

こんにちは。院長の清水俊洋です。


私は腎不全を含めた泌尿器疾患全般の診療と、腎不全の原因となる高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の診療を今まで行ってまいりました。

大学病院勤務時代は、腎移植手術を約300件、透析シャント作製手術(人工血管使用を含む)3000件以上、腹腔鏡下腎臓摘除術100件以上を含め多数の手術を経験しました。数ミリの細い血管の吻合を仕事としており、血管吻合は私の趣味・特技でもあります。当院でも様々な手術を行っており、今までの経験を活かし、皆様のお役に立ちたいと願っております。


コラムでは、健康管理や日常生活に役に立つ情報を適宜発信していきたいと思っています。地域の皆様が、ご自身の健康により関心を持ち理解を深めるきっかけをご提供できるよう努めてまいります。

(腎移植手術執刀時の写真です。左から2人目が清水です。)